initial-logo

  • 3分でわかるINITIAL
  • ログイン
ログイン
  1. ホーム
  2. オリジナル記事
  3. 国内最大のスタートアップ投資家始動
2020/12/21

国内最大のスタートアップ投資家始動

  • #資金調達記事
  • #D2C
  • #FoodTech

スタートアップの最新トレンドを発信する「INITIAL Briefing」。 今週は、ピックアップニュース解説とFinance Reviewのコンテンツをお届けする。

ピックアップニュースでは、1200億円のファンドを設立した国内最大のスタートアップ投資家、官民ファンドが初めて出資を発表したニュースを中心に、Food Tech領域での注目のファンド設立、FABRIC TOKYOの資金調達について紹介する。

Finance Reviewでは、11月の資金調達額上位10社を分析。下半期、最も大型調達が少なかった11月のファイナンス動向を解説する。

CONTENTS

1200億円の官民ファンドが設立以来初めての出資。INITIALピックアップニュース3選

「INITIALピックアップニュース3選」では、INITIAL編集部が選定する先週の抑えておきたい3大ニュースを解説する。

今週は注目のファンド動向、資金調達ニュースを選定した。

1200億円の官民ファンドがついにスタートアップ投資開始。7社の出資発表

トップニュースは「JIC Venture Growth Investments」の出資発表だ。

2020年7月、産業革新投資機構(以下、JIC)の傘下にJIC Venture Growth Investments(以下、JIC VGI)が設立された。

ファンド総額は1,200億円と国内最大のスタートアップファンドだ。この額は2020年上半期の国内スタートアップ資金調達額1,969億円(2020年8月27日基準)の6割に値する。

シリーズBからレイターステージまでのスタートアップで、リスクマネーが不足している産業分野に出資する。

設立以降、出資先は公表されていなかったが、11月末を皮切りにスタートアップ7社への出資が発表された。

投資対象に掲げる10億円〜50億円程度の大型出資を、JIC単独で行ったのは7社中2社のみ。デジタルコンサルティング事業のモンスターラボ(30億円)とIoT事業のウフル(20億円)だ。

投資先として発表されたココン、iCARE、アソビューは10億円以上の調達をしているが、複数社からの調達や融資を組み合わせており、JIC VGIが10億円を出資したか不明だ。

12月に発表された「JIC新体制発足後1年間の取り組みについて」では、米国、欧州のVCと比較して国内VCには年金基金などの長期視点の安定的なLP投資家が少なく、事業会社が中心である課題を指摘している。JICはすでに医療、ヘルスケア分野に投資するBeyond Next Venturesのファンドに40億円を出資しており、今後さらに民間ファンドへのLP出資を推進する。

JIC1社で1200億円規模のファンドを運用するなど、スタートアップエコシステムへ与える影響は計り知れない。他国と比べた日本のリスクマネー不足に言及し、次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出を目指している。

今後、リスクマネーの供給だけでなく、継続して運用していくために投資リターンを生み出せるのかが重要だ。

参考:1200億円規模の官民ファンド設立。調達の大型化を支える、レイター投資家

この続きを見るには
この記事は、法人向け有料サービス「INITIAL Enterprise」限定公開です。
続きは、無料トライアルに申し込むと読むことができます。
契約済みの方はログインしてください

関連する企業


01 / img / img_documentCreated with Sketch.
DOWNLOAD DOCUMENT
資料をダウンロードする
おすすめ記事
  • プレイドIPOまでの資本政策。グローバルへの挑戦と覚悟

    プレイドIPOまでの資本政策。グローバルへの挑戦と覚悟

    • #IPO記事
    • #資金調達記事
    • #SaaS