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オープンな超高性能AI「Kimi K3」、早くもMacで動いてしまう
ギズモード・ジャパン2026/07/30
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望月 昌一
合同会社RASH CEO/フォワードデプロイドエンジニア/マーケター/AX+DXコンサルタント/AIシステムエンジニア/研修講師
「動く」と「使える」は、やはり意味が違うと思います。 Kimi K3がMacのローカル環境で動いたこと自体は、技術進化の速さを示す象徴的な出来事です。ただ、数百GB級のメモリやストレージが必要で、生成速度も限られる現状を考えると、これは実用化というより「実行可能性が確認された」段階に近いでしょう。 企業で使えるかを判断するには、速度やコストだけでなく、精度の安定性、保守性、セキュリティ、ライセンス、障害時の責任まで見なければなりません。特に、Kimi K3を巡っては、他社モデルの出力を学習に利用したのではないかという蒸留疑惑も報じられていますが、現時点では疑惑と主張が交錯しており、事実関係が確定したとは言い切れません。 仮に性能が高くても、学習データや生成過程の説明可能性に不確実性が残れば、企業としては知財、契約、レピュテーションのリスクを無視できません。 オープンウェイトであることと、安心して業務利用できることも別問題です。今は「使うか、使わないか」を急いで決めるより、どの業務なら検証できるか、どのリスクが解消されれば本番採用できるかを整理する段階だと思います。実務での活用判断は、もう少し先になりそうです。
NewsPicks編集部2026/07/29
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伊藤 健吾
NewsPicks編集部 編集者
AWSを取材していると、彼ら自身が黎明期だった頃の「主要顧客」だったスタートアップに恩返しするんだという思想を強く感じます。 この思想を数々の支援プログラムとして体現するのを指揮しているAWSの幹部に、最近注力している取り組みを取材してきました。 クラウドサービスのトレンドを知るのは、次に来る成長産業を知ることにもつながるので、ぜひチェックしてみてください。

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佐藤 望
株式会社アプリバンク 代表取締役社長
照査が10倍速くなっても、工期は1日も縮まないかもしれません。土木の図面が数千枚に膨らむ原因は、描く速度ではなく、決まらないまま描き始める協議の順序にあるからです。 海外の現場では、日本の設計図は最も丁寧で最も遅いと言われ続けてきました。記事にあるNATO(ノー・アクション・トーク・オンリー)という揶揄は、技術力ではなく意思決定の速度への評価です。ここは重い指摘だと受け止めています。 その上で、CiviLinkの本当の価値は「10倍速い」ことではなく、照査の結果がデータとして残ることではないでしょうか。今の照査は、ベテランが赤で指摘し、修正され、その赤ごと消えていきます。何が何回間違えられたのかが、組織のどこにも蓄積されない。下請け層の平均年齢65歳という数字が怖いのは、人が減ることそのものよりも、この人たちの頭の中にしかない照査の勘所が、記録されないまま退場していく点にあります。 照査を自動化すると、指摘のログが初めて残ります。どの構造形式で、どの図面種別で、どの工程の手戻りが多いのか。それが見えれば、直すべきは図面ではなく、その手前の協議手順や標準図の方だと分かる。単純作業を減らす道具として入れれば効率化で終わりますが、手戻りの発生源を測る計測器として入れれば、設計プロセスそのものが変わります。人材育成とDXと収益改善を別々に回さず一本の線でつなぐ、統合最適化の入り口はここだと考えています。 10倍を工数削減で回収するのか、技術者が判断に使える時間の増加で回収するのか。導入する側の設計思想が、そのまま結果を分けるはずです。

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中嶋 昇
個人事業主 IT技術ライター
【OpenAIのInklingとは】 Thinking Machines Labが2026年7月15日に公開した「Inkling」は、総パラメータ数9,750億、アクティブパラメータ410億のMixture of Experts(MoE)方式を採用したオープンウェイトのマルチモーダルAIです。 Apache 2.0ライセンスで提供され、テキスト・画像・音声を入力し、最大100万トークンの長文処理に対応します。66層のデコーダー専用Transformerを採用し、1トークンごとに256個の専門家のうち6個と2個の共有専門家が動作することで、高性能と計算効率を両立しています。 画像・音声・テキストを共通の表現空間で処理するネイティブなマルチモーダル設計を採用し、コーディングやAIエージェント用途にも最適化されています。ベンチマークではSWE-bench Verifiedで77.6%、GPQA Diamondで87.2%を記録し、推論精度と実用性の高さを示しました。また、処理品質と計算コストを調整できる「Controllable Thinking Effort」や、ハルシネーション抑制のためのキャリブレーション機能も備えています。 安全面ではCBRNやサイバーセキュリティなどのリスク評価を実施し、有害な応答や心理的リスクの低減策も導入されています。 さらに、軽量版の「Inkling-Small」も公開予定で、Hugging Faceや主要APIサービス、vLLM・llama.cppなど幅広い推論環境に対応しています。Thinking Machines Labは、最高性能のみを競うのではなく、企業や開発者が自由に改良・活用できる高性能な基盤モデルとして位置付けています。

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高口 康太PRO
フリー ジャーナリスト
ムーンショットAIがKimi K4の学習に向け、ブラックウェルの追加調達を求めているという。K3の学習でも中国国内でブラックウェルを一部使っていた、と。 引っかかるのはタイミングだ。Kimiショックでアメリカの対中半導体・AI規制がどう変わるかが議論されている、まさにその局面でこのリークが出てくる。ジ・インフォメーションに事情に詳しい関係者が話した、という形式そのものが、誰かの意図を運んでいると見るべきだ。 読み方は割れる。制裁強化派にとっては「規制の穴から中国のフロンティアモデルに最先端GPUが流れ込んでいる」証拠になる。緩和派にとっては「規制しても中国は最先端モデルを作れる、だったら売った方がいい」という材料になる。同じ一本の記事が真逆の政策論に使える。だからこそリークされたのだろう。 もう一つ。ムーンショットは中国国内でブラックウェルを使えている、と本人が言っているに等しい。K3の性能をアピールしたい会社にとって、「国産チップだけで作った」と言うより「最先端GPUを確保できる」と言う方が投資家には効く。輸入規制の壁の高さを、当事者がわざわざ低く見せている構図だ。 計算資源が要るのは当然の話で、そこにニュース性はない。ニュースは、誰がいまこの情報を出したかったのか、である。
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