国内スタートアップ
企業名 | 設立年月日 | 最新ラウンド 調達日 | 調達後評価額 (千円) | |
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腸内細菌叢移植(健康な人の便に含まれる腸内細菌叢を患者の腸に移植する医療技術)の社会実装に向けた研究、開発。腸内細菌を活用した医療技術や医薬品の開発を目的とした腸内細菌叢バンク「J-Kinsoバンク」を運用。腸内細菌叢移植を行う医療機関向けに、移植用の腸内細菌叢溶液を提供するシステム「腸内細菌叢バンク」を構築。腸内細菌叢移植を起点に、潰瘍性大腸炎等の疾患を対象としたマイクロバイオーム創薬事業を展開。潰瘍性大腸炎を対象とし、経口投与による腸内細菌叢移植を可能にする経口FMT医薬品を開発中(2025年9月時点)。「マイクロバイオームサイエンスの力で、患者さんの願いを”叶え続ける”」ことをミッションに掲げる。 | 2020/01/17 | 2025/09/08 | シリーズB | 6,646,968 (推測) |
iPS細胞を用いた再生医療事業を展開。重症心不全の治療を目的として、iPS細胞から分化させた心血管系細胞の多層体「IHJ-301」を開発。iPS細胞から分化させた研究用心筋細胞「MiraCell Cardiomyocytes」、内皮細胞「MiraCell Endothelial Cells」、模擬心臓壁「MiraCell Cardiomyocytes 3D」を、タカラバイオ株式会社と共同で提供。特定細胞加工物・分化細胞等の受託製造サービス、疾患iPS細胞を用いた受託スクリーニング、再生医療コンサルティング等を展開。「CD82陽性心筋前駆細胞」、「ハイドロゲルを組み込んだ積層化細胞シート」等の特許を保有。「細胞医薬を実現し、心臓移植が要らない社会を作る」を中期ビジョンに、『細胞医薬を普及させ、「特別な治療」から「当たり前の治療」に変える』を長期ビジョンに掲げる。 | 2013/04/18 | 2025/09/01 | シリーズC | 7,571,400 (推測) |
健康増進に有用な植物由来の成分を発酵生産する。植物由来の希少成分・有用物質を、微生物発酵によって生産する技術を開発。目的物質を生産する産業用人工菌株の構築を目的に、多段階生合成経路の設計を実施。「合成生物学による微生物発酵を通じて、有用物質生産手法に産業革命を」をミッションに掲げる。 | 2022/10/19 | 2025/08/29 | シリーズA | 4,499,925 (推測) |
オリジナル記事
2023/06/30
今、スタートアップの中でも注目度が高い、研究開発型。研究開発型スタートアップの現状を複数の角度から明らかにし、適切に理解することを目的に、これまでデータからその実態とファイナンスをみてきた。 特集最後となる今回は、研究開発型スタートアップへの投資実績が多い投資会社6社7名へのインタビューを通じて、定性面から確認する。
2023/05/31
研究開発型スタートアップは、社会課題を解決するためのイノベーションをテーマに持つことが多く、グローバルに通用する可能性を秘めることから注目される。 本特集は、研究開発型スタートアップの現状を複数の角度から明らかにし適切に理解することでその発展に貢献することを目的としている。前回の実態編では、研究開発型スタートアップにまつわる現状をデータで示した。 2回目となる今回は、ファイナンスデータを中心とした分析を行った。研究開発型スタートアップの成長の変遷を明らかにすることにより、その特徴を数値で掴む。
2023/04/28
今、日本発グローバルユニコーンの担い手として、「研究開発型スタートアップ」を支援する動きが目立ってきた。人口減少や気候変動など深刻な社会課題解決を目的とした企業で、未上場市場でレイターまで到達するケースも増えている。 しかし、そもそも研究開発型スタートアップとは何か。INITIALでは、研究開発型スタートアップを独自に定義した。「研究開発型スタートアップ解体新書」と題し、全3回に渡って研究開発型スタートアップの実態、ファイナンス、事例から現在の姿を捉え、今後の可能性を探ることを試みる。 今回は第一弾として、研究開発型スタートアップと、そこへ投資する投資会社の実態を追及する。
2021/08/18
技術により社会課題を解決できると期待されるディープテック(研究開発型)のスタートアップ。技術的なイノベーションの担い手として国をあげて育成に乗り出そうとしているものの、収益化までに時間がかかる、投資家側の技術の目利きが難しい、などの理由から資金調達には苦戦する企業も多い。 そのような中、ディープテックのスタートアップを資金面から支える役割を期待されているのが大学系VC。国立大が先行しているが、私大の中でディープテックの可能性にいち早く目をつけ、投資をしてきたのが、慶應義塾大学のVC、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)だ。 2021年には2号ファンドの設立を発表し総額約150億円を運用する。代表を務めるのはグリー共同創業者の山岸 広太郎氏だ。 KIIのスタートアップ支援は投資にとどまらない。「ディープテックの発展には、資金とビジネス系人材が必要だ」と語るKII代表・山岸氏に、これまでの研究開発系スタートアップ支援の実績や課題、展望などについて話を聞いた。
2021/08/06
がん・認知症の領域に注力する製薬会社「エーザイ」。2021年からは中期経営計画を刷新し、患者だけでなく生活者すべてを支えるため、様々な業界との共創を通じて新たな価値を生み出す取り組みに挑戦している。 2019年に設立されたCVCも少数精鋭のチームながら、スタートアップとの面談数は年間約200社に迫り、日米拠点で世界のスタートアップ10社以上に投資する。 設立からわずか2年でどのように社内コンセンサスを形成し、グローバルで組織体制をつくってきたのか。CVCの立ち上げ時の幹部説得法や組織作りの秘訣について、CVCを管轄するエーザイ長山 和正氏と、投資を担当する石田 英和氏に聞いた。 ※本記事は、2021年5月18日に行われたHOME TO HOME セミナー「CVCを新設したエーザイが挑む、スタートアップ投資 x オープンイノベーション」と追加取材の内容が元になっています。