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2020/09/28

コミューン、シリーズAで4.5億円調達。米VCはトレンドに変化

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スタートアップの最新トレンドを毎週発信する「INITIAL Briefing」。 今週は、独自取材による注目スタートアップ紹介、海外VCの投資状況を定点観測する「GLOBAL EYE」のコンテンツをお届けする。

注目スタートアップは、ユーザーコミュニティの構築・運用をサポートするツールを提供するコミューンを紹介する。コミューンは本日9月28日にシリーズAで4.5億円の資金調達を発表。コロナ禍でも成長するプロダクトの特徴や、数ヶ月前倒しで実施したシリーズA調達の背景について代表・高田氏に話を聞いた。

GLOBAL EYEでは米国トップVC7社の投資状況を定点観測。7〜9月の投資状況から、投資セクターの動向などマーケットトレンドを解説する。

CONTENTS

コミューン、4.5億円調達。前倒しでシリーズA調達を行った理由

注目スタートアップを紹介する、「INITIALピックアップインタビュー」。 今週は、企業向けにユーザーコミュニティの構築・運用をサポートするツールを開発・運営するコミューン社だ。本日、シリーズAで4.5億円の調達を発表。調達の裏側を中心に、代表の高田 優哉氏に話を聞いた。

2018年9月のβ版リリースから順調に成長し、導入企業は大企業からスタートアップ、業種はITから総合電機まで幅広い顧客層を持つ。特に新型コロナの流行後、これまでアナログな顧客接点を重視していた大手企業の導入が増加した。

同社の特徴は、企業向けにプロダクトを提供しながら、導入企業と共にエンドユーザーのコミュニケーション活性化に向き合っている点だ。

導入企業のユーザーコミュニティ構築、運用をサポートし、カスタマーサクセスの効率化、LTVの向上、マーケティング効果の創出の実現を目指す。具体的には、KPIとしてエンドユーザーのアクティブ率、アクション率・数などを導入企業と共に追っている。

コミューンのプロダクト画像(出所:コミューン公式HP)

新型コロナの影響により「オンライン顧客接点の重要性が増してきた」(高田氏)タイミングで、コミューンはシリーズAで4.5億円の調達を発表。調達後企業評価額は22.5億円と推定される(※評価額はINITIALによる推定額、コミューンにより決定または追認されたものではない)。

投資家は新規でDNX Ventures(リード投資家)、シードに続き追加投資したUB Venturesだ。(※情報開示: UB Venturesは、INITIALと同じユーザベースグループに所属)

事業の成長性(直近の月次平均成長率は30%、年間成長率は400%)、既存顧客からのヒアリングによるプロダクトの価値、経営チームの強さが評価されて、今回の調達に至った。

実はコロナ拡大の2月末には、プレシリーズAを検討したものの見送っている。理由について高田氏は、「バリュエーションの水準が見合わなかったからです。また、SaaSビジネスは事業インパクトが出るまでのリードタイムが2〜3ヶ月あります。3月時点ではコロナの影響がまだ正確には出ておらず、全くインパクトがわからない時期でした。そのため、3月では見送り、5月まで一旦待つ意思決定をしました」と語る。

一方で当初シリーズAは12月に調達予定だったという。なぜ前倒しで調達したのか。

「コロナの影響が判明し始めてきた5月頃に経営指標を見て攻めるタイミングだと確信し、シリーズAを数ヶ月早める意思決定をしました。6月の経営会議で決まり、投資家に会いに行きました」(高田氏)

調達の目的は、プロダクト改善のスピードアップ、カスタマーサクセスのレベルアップ、コミュニティタッチマーケット創出の3点。主な資金用途はサービス強化のための機能開発、人材採用だ。

将来の展望について、高田氏はこう語る。

「未顧客コミュニケーションは、Salesforce社の『The Model』のように体系化された型がある。しかし、既存顧客コミュニケーションの型は、まだ世の中に情報があまりなく科学されていない領域です。コミューンでは、既存顧客コミュニケーションの型を確立させたいと思います」

「企業とユーザーが融け合う社会を実現する」ビジョンを持つコミューン。今後顧客接点のオンライン化を進め、コミュニティタッチ市場を開拓する同社の動きに注目だ。

コミューンについてもっと知るにはこちら

米国トップVCの投資状況から見る、2020年7〜9月投資セクターの動向

GLOBAL EYEでは、海外VCのマーケットトレンドを定点観測する。今回は、米国トップVC7社の2020年7〜9月の投資状況から、投資セクターの動向などを解説する。

観測対象の米国トップVC7社は以下の通り。

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