2020年、FF APAC Scoutが日本のスタートアップ、スマートラウンドとCraifの2社へ投資を実施した。FF APAC ScoutはFounders Fundのスカウトファンドである(※1 2020年7月20日 16:15訂正)。
米国のトップVC、Founders Fundは、PayPal創業者のピーターティール氏が創業し、起業家の資金を運用する。FacebookやSpotifyといった世界的企業への投資実績も多く、その動向には常に注目が集まる。
今回INITIALはFF APAC Scoutのスカウターを務めるエンジェル投資家、Jeffrey Lonsdale氏に取材を敢行。日本での投資を行うスカウトファンドの仕組みと、日本のスタートアップに対する海外投資家の目線を紐解いていこう。
はじまりはEXIT済み起業家の資金。今や60億ドル超を運用するFounders Fund
2005年にPayPal創業メンバーが立ち上げ、これまで計63億ドルの資金を運用するFounders Fund(以下、FF)の投資実績は華々しい。投資件数は549件、EXIT件数は87件に上り(出所: Crunchbase)、数多くの有名スタートアップに投資している。
1972年に設立されたセコイアキャピタルなど、米国では経験豊富な有力老舗VCがひしめく中、2005年設立と比較的若いVCに位置するFounders Fundの独自性はどこにあるのだろうか。
その背景をファンドの成り立ち、投資哲学から紐解いていこう。
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