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2021-04-17

大学発スタートアップの"今"を探る

#資金調達記事#VC/CVC

ディープテックなどのけん引役として期待される大学発スタートアップ。2022年からは国立大学によるスタートアップへの直接投資が解禁されるなど、追い風が吹く。ただ、Spiberなどが量産体制に入って順調に資金調達をする一方で、事業の進捗が十分でなく新規調達時に株価を引き下げる企業も散見される。足元ではどんな企業が資金を調達し、成長を遂げているのか。大学発スタートアップの最新動向を追う。

CONTENTS

Kyuluxの24億円調達がトップ

2021年1~3月は大学発スタートアップ60社が調達し、そのうち金額がわかっている49社の合計調達額は193億円だった。前年はSpiberやAPBが50億円超を調達するなど大型調達が目立ったが、前四半期は50億円を超える調達は見られなかった。調達金額が判明している49社のうち38社が5億円未満だった。

調達額の大きかった上位10社を見ると国立大学発が8社。中でも東京大学発が3社と最多だった。東京大学は大学発スタートアップを牽引する存在であり、引き続き存在感を放っている。

2021年1~3月の調達金額が多かった上位10社のうち、4社が医療・バイオ関連だった。

前四半期で最も調達金額が大きかったのは九州大学発のKyulux。同社は次世代有機ELの開発を手がける。シリーズCとなる今回のラウンドではDBJキャピタルや、ソニーと大和証券グループの合弁のファンドInnovation Growth Venturesなどに加え、中国のVCからも調達している。

KyuluxはシリーズAでは有機ELの将来の販売先候補であり、技術の目利きもできる韓国のLGディスプレイやサムスンディスプレイなどから資金を調達。2019年までのシリーズBでは化学品専門商社の長瀬産業や京都大学のVCに加え、海外VCのWRVI Capitalからも調達していた。

出所:株式会社Kyuluxのホームページ

シリーズBの段階で発光材料の寿命を伸ばす技術の開発に成功し、2020年から商品出荷にこぎつけるなど、技術開発から事業化へと順調に道筋をつけている。同時に投資家も多様化させながら同社の水口啓CFOが目標と語っていた米ナスダック市場への上場への階段を上っていると言えそうだ。

参考)世代有機EL材料のKyulux、50億円の調達を支えた「技術革新」

Kyuluxに次ぐ23.8億円を調達したのはノイルイミューン・バイオテック。山口大学発の同社は遺伝子操作した免疫細胞をがん治療に用いる「CAR-T療法」の開発を手がけている。同社の今回のラウンドでは第一生命保険や医療機器の製造などを手がける渋谷工業が出資。韓国の製薬企業、Binex(バイネックス)も株主に名を連ねた。

介護やHRなど、幅広い分野でAIを活用したサービスを提供するエクサウィザーズはMedTechに積極的に投資しているアフラック・コーポレート・ベンチャーズなどから10億円を調達している。併せてアフラック生命保険が持つデータをエクサウィザーズのAIを使って解析するなど、保険におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けて業務提携すると発表した。

エクサウィザーズは過去にもパーソルイノベーションファンドから出資を受け、デジタル人材の採用促進でパーソルホールディングスと事業提携すると発表している。大手とタッグを組んで事業を成長させ、順調に評価額も上昇させている。

ニューカマーはバイオ・医薬が3分の1

直近、新しく誕生した大学発スタートアップはどのような特徴があるのか。2020年から2021年3月までに設立された大学発スタートアップは29社。大学別に見ると東京大学が6社で最も多い。3社の大阪大学と東北大学、2社の京都大学が続く。

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