各国が次々とロックダウンを解除し、withコロナの日常へ歩みを進めている。本記事では、リーマンショック時と足元のスタートアップ投資環境を確認する。
各国のスタートアップ資金調達の影響は、ロックダウン実施以降に現れている。
日本では、特定の業種で投資マインドが減退する動きが確認できるものの、4月までのスタートアップの資金調達額は大きく変化していない。資金調達への影響はこれから出てくると予想される。
リーマンショックの影響:金融系に影響
現状の状況を見る前に、直近で起こった経済危機、2008年のリーマンショック時を振り返る。当時の国内スタートアップに対する投資環境を、2006年からの投資家タイプ別投資額の推移をもとに確認してみよう。
リーマンショックの影響が出たのは2009年だ。2008年の投資額1475億円に対し、2009年は895億円と39%の減少であった。
投資家タイプ別にみると、寄与率より「事業法人の直接投資」と「VC」がマイナスの影響を大きく与えていることがわかる。
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