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2021-03-25

中国著名VCのLegend Capitalが今、注目するセクターとは

#海外#VC/CVC

ユニコーン企業が次々に生まれる中国のスタートアップ環境だが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて変化を迫られている。今後、中国ではどのようなスタートアップが頭角を現すのか。

総額80億米ドルを運用する中国大手ベンチャーキャピタル(VC)ファンドLegend Capitalの朴焌成(Joon Sung Park)氏に、中国でスタートアップが続々と誕生する理由や、直近エコシステムの変容、注目セクターについて聞いた。

CONTENTS

中国で急成長スタートアップが続々誕生する理由

中国では2020年に111社のユニコーンが生まれるなど勢いがあります。投資家から見て、中国で次々と新しいプレイヤーが誕生する理由はどこにあるのでしょうか。

主に5つの要因があるでしょう。

1つ目は、スタープレイヤーの存在です。

たとえばアリババのJack Ma(ジャック・マー)さんは成功している起業家ですが、彼は中国の名門大学を出ているわけではありません。学校の教師をしながら人を集めてアリババを創業しています。このように「自分もできるんじゃないか」という夢を持てる環境があることは重要な要素です。

また、現在はアリババだけでなくTMD(後述)などの巨大新興企業が誕生しているので、新陳代謝もあり優秀な方は起業する文化が根付いています。

2つ目は、新たな創業アイデアの社会実装が進みやすい点です。

たとえば、アント・グループ(決済サービス・アリペイの運営会社で、アリババのグループ企業)は実店舗を持たずにここまで成長してきました。既存のサービスや前例がないからこそ、新たな創業アイデアが浸透しやすい場と言えるでしょう。

3つ目は、国をあげた起業の奨励です。

国がこれだけ力を入れている理由は、失業率を抑える狙いもあります。

アリババの上場前、アリババのEC取引に対して課税する議論が中国国内で持ち上がりましたが、アリババが「失業率が上がる可能性がある」とアピールしたことにより、議論はなくなりました。

実際、中国のC2Cプラットフォーム・タオバオ(Taobao、アリババが設立)で商品を販売して生計を立てている方がたくさんいます。

なお、こうして急拡大したインターネット大手企業に対し、最近はまた政府による規制が強まっています。しかし、このような大手への規制は、実はスタートアップ起業家やVCにとっては、むしろ新しい起業や投資の機会に繋がっている面があるのです。

4つ目は、資金調達の環境です。

2020年の中国スタートアップ資金調達額は約13兆円(8145億元、1元=16円換算、出所:IT Juzi)と、日本の約28倍の規模です。

私がLegend Capitalに入社した2005年当時、中国のVCに積極的に投資する海外の投資家はまだそれほど多くありませんでした。しかし、2008年の北京オリンピックをきっかけに多額の資金が集まるようになりました。

個別のファンドで見ても、規模の大きさが目立ちます。弊社が2019年につくったファンドの規模は人民元ファンドが約1600億円(100億元)、米ドルファンドが約790億円(約7.5億ドル、1ドル=105円換算)と合計で約2400億円近くになります。海外でこの規模のVCファンドは少ないと思います。

5つ目は、ハイリスク・ハイリターンな投資が可能な環境です。たとえば、中国国内にユニコーン企業は200社以上ありますし、評価額が1兆円以上の会社も多く存在しています。

TikTokのライバルであり、2021年に2月に香港市場に上場した動画アプリのKuaishou(クアイショウ)を例に取って説明しましょう。同社の上場前の最後の資金調達における評価額が約2.6兆円(約250億ドル)、上場時の公募ベースの評価額が約5.2兆円(約500億ドル)であり、ユニコーンのバリュエーションで投資しても大きく儲かった例の1つとなっています。

もちろん中国でも失敗する会社はたくさんありますが、当たれば何十倍もリターンが得られる環境にあります。ユニコーンのバリュエーションになった後に投資しても儲かるかどうかは重要なポイントです。

アリババ、テンセント以外にも巨大新興企業が次々登場

中国エコシステムを象徴するようなアリババ、テンセントなどのIT企業は、今や世界の時価総額ランキングでトップ10にも入っていますね。

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