amiライブでは、日本最大級のスタートアップデータベースentrepedia(アントレペディア)のデータを利用し、定量的なデータから見えてくるスタートアップの事実を「STARTUP CHART(スタートアップチャート)」として、解説と共にお届けします。
2018年におけるセクター別の調達動向
今回は、「スタートアップのお金はどこに集まっているのか?」という視点で、セクター別にみていきます。
2018年のセクター別の調達動向が以下の図です。
X軸が調達社数、Y軸が調達金額。したがって、もっともお金があつまっている分野がFinTech。次いで、ヘルスケア、人工知能となっています。
2018年の1社あたり調達額の平均の線を引くと、その分野が全体から見て大型調達傾向なのかがわかります。2018年はFinTechスタートアップの大型調達が相次いだ年でした。
2013年における数値との比較
過去の傾向も気になりませんか?2013年の様子をみましょう。
2018年とX軸とY軸の大きさを変えずに各変数を2013年にしたものが下記の図です。
全体の投資金額が小さかったこともあって、全体的にゼロに寄っています。
しかし、この時もFinTechやヘルスケアが注目のセクターだったことがわかりますね。当時の企業が現在の大型調達の中心にいると考えられます。
あるいは、FinTechであれば、業界の成熟度が進み、金融情報から資産運用など、規制がより強い分野にスタートアップが参入し、初期投資が大きくなっている動きもあるでしょう。
他方、人工知能はこれからという様子なのが面白いですね。2018年の様子を考えると、短期間で一気に増えたといえそうです。
また、2018年のほうが様々な分野への投資がより進んでいることがわかります。これは投資家の新規参入が増えた影響もあると考えます。
BeautyTechやCommunityTechなど、伸びる余地がある分野もまだまだあるので、これからが楽しみですね。