本記事では新型コロナウイルスの影響を受け、資金調達や投資家の動きに変化は見られるか、2020年3月のスタートアップファイナンス動向をコンパクトにお伝えする。
3月は電子ウォレットを提供するKyashの海外投資家を中心とした47億円の調達や次世代リチウム電池を開発するAPBによる80億円の調達など大型調達が観測されたほか、既存投資先のフォローに特化した新規ファンドの組成が見られるなど、不安定な市況の中でも投資家の新たな動きが見られる月となった。
Kyash47億円調達。2020年3月ピックアップニュース
①Kyash、シリーズCで約47億円の資金調達を発表(2020年3月31日)
電子ウォレットを提供するKyashは、シリーズCで約47億円の資金調達を発表。同社の累計調達額は74.3億円(INITIAL、2020年3月31日基準)となった。
同社は個人向けにはウォレットアプリ「Kyash」、法人向けには「Kyash Direct」を提供しているが、今後は送金を始点として様々な金融領域にまたがるサービスの提供を強化するという。従来の支店中心のネットワークではなく、アプリやPCをプラットフォームとして顧客にサービスを提供するデジタルバンクの展開を目指し、今回の調達資金を活用する方針だ。
今回の資金調達の特徴は海外投資家の多さにある。
海外VCを中心に構成されているが、その中でも特徴的なポートフォリオを持つVCの投資実績を見てみよう。
この続きを見るには
有料契約限定のコンテンツです。
無料トライアルに申し込むと、すべてのコンテンツをご覧になれます。
無料トライアルに申し込むと、すべてのコンテンツをご覧になれます。