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2019-07-10

日本は選択の幅が狭すぎる?「ぜんぶ叶える」インテリアサービスの裏側

# ライフスタイル# KAREN
# ライフスタイル# KAREN

「誰に何を聞けばいいかもわからず、困り果てていました。」

スマホ上で間取りや好みを入力すると、その部屋に最適なインテリア案を得ることができるサービスがある。スマホのインテリアコーディネートサービス「KAREN(カレン)」だ。

顧客の満足度が上がらず目立った改善案も見つからなかった初期から、いかにして復活を果たしたのか。

そこには2人のキーとなる人物の存在と、業界の慢性的な課題を解決する戦略があった。

CONTENTS

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インテリアと日常の距離を近づける

どのような事業をされていますか。

KAREN CEO 武藤さん(以下、武藤) KARENは、オンラインで誰でも簡単にインテリアコーディネートを依頼し、家具の購入ができるサービスです。

KARENでは、お部屋のインテリアを予算や部屋のサイズ、好みに合わせてプロが一緒に考え、理想に沿ったコーディネートを3Dデータで提案します。さらに、提案されたコーディネートに基づいて、家具も買えます。

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(写真:公式ページ)

今日はその事業を担当している弊社メンバー2名と一緒に来ました。

KAREN 島さん(以下、島) 以前建築士として働いていた時に、建築業やインテリア業界の非効率さを実感し、それを変えたいと思いジョインしました。

建築業界で働いている時、長時間働いているにも関わらず給料が低かったため、生産性を上げる方法がないか考えていました。

そのとき初めてプログラミングの存在を知り、建築士をしながら勉強を始めました。

2つアプリをHeroku(WEBアプリケーションの構築運用支援サービス)のHobbyプランで作っていたときに、たまたまTwitterでKARENの募集が流れてきたんです。まさに自分が解決したいと思っていた領域だったので、「なんとしても入りたい!」と思い、応募しました。最終的には、熱い思いと自作のプログラミングを見せたりして、入社しました(笑)。

KAREN 橋本さん(以下、橋本) 私は学生の頃からカフェに行っても、ご飯より部屋の写真を撮るほど空間が好きでした。その後イギリスに留学した時に、好きなことに真剣に取り組む周りの人をカッコいいと思い、就活をせずにインテリアの道へ進みました。

インテリアコーディネートのデザイン事務所で働き、数百件の案件をこなしていましたが、日常生活との距離を感じました。

その時から、「これからはオンラインコーディネートがもっと日常的になる時代がくる」と思っていたので、Indeedで「オンライン コーディネート 募集」と検索してKARENを見つけると、すぐに応募しました(笑)。

どのような流れでインテリアコーディネートの依頼からデザイン案が作成されるのですか。

橋本 ユーザーから依頼がくると、担当するプロのコーディネーターへ発注し、コーディネート案を提出していただきます。それを私が「人が歩く動線があるか」「予算内に収まっているか」といった項目に沿ってチェックします。

私はクオリティチェック後、コーディネート案を元に3Dパース(見取り図)とユーザーへの説明コメントを外部委託の制作者につくっていただき、色味や大きさの正確性のチェックを行っています。

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KARENで提案される3Dデータ案(写真:公式ページより)

非効率性の排除が拓くインテリアの可能性

もっとも感じている課題はなんですか。

橋本 日本のインテリアは多様性が少なく、北欧とモダンとインダストリアル(インテリアトレンドの1つ)の3点を意識したものがほとんどです。

本来インテリアは自己表現の1つなので、数えきれない程テイストがありますが、日本では大手のメーカーも含め、先述の3つのテイストに合うような家具ばかりをつくっている印象を受けます。

選択肢が少ないので、人によっては雰囲気が合わないこともあります。

その現状を変えて、心から心地いいと思える、自分の好きなテイストの部屋をつくれるようにすることで、暮らしの質も幸福度も上げていけると思います。

私は建築やインテリア業界で働いている人が、業界自体の非効率性によって、楽しんで仕事ができていないと感じています。

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(写真:公式ページ)

インテリアや建築が好きで業界に入ったにも関わらず、事務作業や家具、素材選び、図面の確認に時間を取られ、本来やるべきコーディネートに時間を割けていない現状です。

なので、その本質的でない部分をKARENで効率化させたいです。

例えば、インテリアコーディネートを個人事務所に頼むと、依頼人宅までいき、2時間ぐらいヒアリングと採寸をしてから提案するフローが一般的です。

移動や滞在時間が必要だったり、提案を元に再度ヒアリングが必要になるので、コーディネーターもユーザーも手間がかかり非効率的です。

そういった非効率さを全て取っ払ったのがKARENです。

オンラインの難しさはありますか。

橋本 インテリアの専門学校では、実物を見てコーディネートすることを基本としています。

第一線で働いているコーディネーターの方々は、ユーザーと対面で時間をかけて接することで、何十万円という費用をもらってコーディネートを行っています。そのクオリティに匹敵する提案をオンラインのみで完結させるのは難しい側面もあります。

なのでKARENは、「コーディネートをしてもらった経験はないけれど、暮らしの悩みを解決したい方」を助けたいと考えています。

また環境心理学でも、家の中の不便さの解決は子どものストレスの解消に繋がると言われています。

たとえば室内に無駄な動線が多く、リビングでランドセルの定位置が定まらないと、子どもにとってもストレスになっています。そこに快適な動線レイアウトを導入することで、子どもにとっても、ご両親にとってもストレスフリーな家にすることができます。

また、インテリアとしてアートやお花を飾っている家で育った子どもは、そうでない家に比べて感性が豊かになってきます。しかし、多くの人は家に何にどのように飾ったらよいかわからないので、取り組みにくいです。

ITを使ってインテリアコーディネートに手軽さを与えることで、今までインテリアに興味がなかった層も、手軽に家の中の不便な部分を解決できるようにしていきたいです。

競合とはどのように戦っていくのですか。

武藤 IKEAやニトリといった大手メーカーも3Dコーディネートを取り入れ始めていますが、彼らは基本的に店舗で店員が顧客と話しながら3Dモデリングをしています。

そうすると、そのメーカーの家具でしかコーディネートができません。

ユーザーは、様々なブランドにまたがってコーディネートをしたい場合がほとんどなので、結果的にお店を出た後に自分で再度考え直したり、商品を探し直す必要があります。

一方KARENでは、ブランドやメーカーをまたがってお任せができるので、大手のサービスに比べて手間が大幅に少ないのが強みです。

橋本 KARENの一番のメリットは、すべてハイランクのものだけではなく、高価格帯と低価格帯を混ぜてバランスの取れた提案ができる部分です。特に、今の20代はコストバランスをうまくとって生活する感覚が強いので、KARENはそこにアプローチをかけていきたいです。

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(写真:Shutterstock/DisobeyArt)

インテリアは、インテリアを提供したい人と、デザインを考えて幸せにしたい人の双方が幸せな状態のとき初めて正常に成り立つと思います。

インテリアメーカーは、価格破壊を起こすECサイトに対してネガティブなイメージを持っています。

ECでは基本的に他社と価格比較しかできないため、値引いて売るのが当たり前になっており、ブランドコントロールが難しいです。必要以上に商品価値が下がってしまうことも多々あります。

しかし、コーディネートという単位で家具を買うことが当たり前になると、暮らしに対してお金を払うようになり、過度な値引き競争に巻き込まれることが減ります。

今まで買われづらかった中価格帯、高価格帯の家具もオンラインで買われるようにするのが、KARENのメイン戦略です。

提供する側も考える側も幸せになれる仕組みをKARENを通して提供し続けていきたいです。

個人が持つ価値を最大化する

KARENに入ってよかったと思うのはどこですか?

メンバー全員の器が大きいことです。

スペースエンジン プロダクト紹介 (3)

社内での会話風景(写真:Twitter)

ここぞというときに助けてくれる人が多いので、試行錯誤も新しい挑戦もしやすいです。

やってみた結果うまくいかなくても、感情的ではなく建設的なアドバイスがもらえるため、自分も感情的にならずに、よい部分だけを吸収できる環境はとても恵まれていると感じています。

橋本 私は社会人経験がなかったので、社会人のルールやマナーを知らなかったのですが、その部分を一切省かずに教えてもらえるので、とても感謝しています。

島も言っているように、「失敗は失敗じゃない」文化によって心理的安全性が担保されている環境にはとても感謝しています。

経営する上で絶対に外せないと思っている部分はなんですか。

武藤 KARENが提供する価値によって、ユーザーや社会をどう変えられるかを一番に考えることです。

その価値を大きくすることが、会社の売上や利益にもつながると思っています。それを実現するのは、会社のメンバーたちなので、会社のメンバーたちにとって居心地よく感じてもらえる仕組みを提供していきたいです。

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写真・文:ami

# ライフスタイル# KAREN

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