2020年上半期は新型コロナの世界的拡大を背景に、スタートアップの調達環境や経営環境にも変化が見られた。
2020年下半期以降のスタートアップ投資を考える上で、今抑えておくべきトレンドは何か。
INITIAL編集部では、2020年上半期のスタートアップの主要なニュースを元に、「取捨選択」「DX」「ガバナンス」の3つを注目すべきトレンドとしてピックアップ。
スタートアップの事業集中や投資家による追加投資専用ファンドの設立、新規のCVCファンド設立等、コロナ禍でも持続的な成長を実現するために各社独自の動きを見せた。
その一方、取締役による資金横領など、スタートアップのガバナンス強化の必要性を認識させられる事例も見られた上半期となった。
起業家・投資家ともに取捨選択が加速。適応力が鍵
トレンドの1つ目は新型コロナの世界的拡大の影響から、起業家・投資家ともに取捨選択が加速したことだ。
スタートアップでは、変化に適応した素早い意思決定が見られた。具体的にはサービスの緊急開発や事業集中などの動きだ。
新サービス開発では、オンライン診療サービス運営のMICINや、AIタブレット教材運営のatama plusなど医療・教育のスタートアップで顕著な動きが見られた。MICINはオンライン診療後に服薬指導・医薬品配送を実施する専用サービスの開発、atama plusはWeb版プロダクトの開発に踏み切り、自宅でも使えるサービスへと進化した。
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