企業情報
JVR Industry
環境関連
代表者名
設立
2011/08
総調達額
25,641,932千円
事業内容

環境配慮型の素材開発及び製品の製造・販売。 プラスチックや紙の代替となる無機フィラー分散系複合素材「LIMEX(ライメックス)」の開発。 トレーサビリティ情報…

この企業のプレスリリース

主原料の石灰石と植物由来樹脂を使用した「Bio LIMEX Bag」、 紳士服専門店「はるやま」の買い物袋に採用


プレスリリース
カテゴリ【製品・サービス】
2019/11/08 14:00


~袋の素材として石油由来樹脂を使用せず、CO2が削減可能な環境性能を評価~

石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチック代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、はるやま商事株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:伊藤卓、以下はるやま商事)が運営する紳士服専門店「はるやま」の買い物袋に、石灰石と植物由来樹脂でできた「Bio LIMEX Bag」が採用されたことを発表致します。「Bio LIMEX Bag」の導入は、紳士服業界初の導入となります。「Bio LIMEX Bag」は、素材として石油由来樹脂を100%使用せず、既存のプラスチック製の袋と比較してCO2が削減可能な高い環境性能を有しており、今回導入された「Bio LIMEX Bag」は、2019年6月に開催されたG20大阪サミット会場内の運営品としても採用されました。本採用を契機にTBMは、2020年7月に予定されているレジ袋有料化に向けて、アパレル専門店や百貨店など小売業界への「Bio LIMEX Bag」および「LIMEX Bag」のセールスを強化して参ります。

■ 背景
 持続可能な開発目標(SDGs)やプラスチック問題の課題解決に向けて、企業の対応が求められています。今年に入り、海外で使い捨てプラスチックを規制する動きは強まり、アフリカ諸国やインド、中国など40カ国以上が既にレジ袋の使用を厳しく制限しており、欧州連合(EU)はレジ袋を含む使い捨てプラスチックを禁止する法案が可決されています。日本国内でも、長野県軽井沢町で開催された「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」において、スーパーやコンビニなどの小売業を対象に、プラスチック製レジ袋の有料化の義務付ける方針が経済産業大臣より発表されました。
 現在TBMは、使い捨てプラスチック規制の高まりを受けて、世界中からLIMEXに関して500件以上の引き合いを頂くなど、プラスチックの代替素材として注目を集めています。昨年、ポーランドで開催された COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)では、イベント「LIMEX-石灰石で拓く脱炭素社会への道」を主催し、LIMEX製のレジ袋、ゴミ袋、ショッパーを発表いたしました。また、「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」の「G20イノベーション展」の中で、地球環境に貢献するイノベーション事例の1つとして、石灰石から生まれた紙やプラスチックを代替する新素材「LIMEX」の取り組みを紹介いたしました。

■ 概要
 「Bio LIMEX Bag」は、主原料となる石灰石と植物由来樹脂を使用しており、素材として石油由来樹脂を100%使用していません。石油・水・森林資源の保全やCO2 排出の削減への貢献することができ、また主原料として安価な石灰石を活用することで、紙袋と比較して原料コストの削減も実現しています。2019年6月に開催されたG20大阪サミットでは、ゴミ袋タイプの「Bio LIMEX Bag」がサミット会場内の運営品として採用されました。
 はるやま商事は、シャツ包装用プラスチック資材を廃止した新パッケージに加え、再生ポリエステル 100%生地の『ECO i-Shirt(エコ アイシャツ)』を開発するなど、環境に配慮した取り組みを推進しています。今回、プラスチック削減の新たな取り組みとしてプラスチック製買い物袋の切り替えを検討する中で、石油由来樹脂を使用しない素材を使用した「Bio LIMEX Bag」の高い環境性能を評価頂き、紳士服業界として初めて採用に至りました。
 本採用を契機にTBMは、2020年7月に予定されているレジ袋有料化に向けて、アパレル専門店や百貨店など小売業界で使用されるレジ袋・買い物袋・ゴミ袋の代替素材として、「Bio LIMEX Bag」および「LIMEX Bag」のセールスを強化して参ります。

[本導入における環境資源への貢献]
 従来のプラスチック製の袋から「Bio LIMEX Bag」に切り替えることで、石油資源の使用量とCO2の排出を抑えることができます。今回の導入によって、石油由来プラスチックの使用量を約28t削減、CO2排出を約40%抑える効果があると見込まれます。
※TBM算出 

[Bio LIMEX Bag]
・使用開始:2019年12月中旬
・導入店舗:全国の「はるやま」全店鋪で導入予定(一部店鋪より順次切り替え)
・詳細はこちら:https://tb-m.com/limex/products/limexbag/

■ 新素材「LIMEX(ライメックス)について
[ LIMEXとは ]
・ LIMEXは炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、日本発の新素材。
・ 2013 年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む30か国以上で登録済。
・ 2015 年、宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第1工場を建設。
・ 2016 年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・ 2017 年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞
・ 2018 年、COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
・ 2019 年、軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場で使用されたゴミ袋、ノベルティとしてLIMEX製品が採用
[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約 20 本、水を約85トン使うが、LIMEX は原料に木や水を使用せず、石灰石 0.6~0.8 トンとポリオレフィン約 0.2~0.4 トンから LIMEX の紙代替製品(LIMEXシート)1トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みの LIMEX の紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂 100%であるが、LIMEX では主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・ LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されているが、石油由来樹脂を100%バイオ由来の素材に置きかえたBio LIMEX製品を発表(袋の代替製品)。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX 製のプラスチック成型品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。(LIMEXのアップサイクル)
[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも 100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。

■ 株式会社TBM
代表取締役 CEO:山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :107 億 4,480 万円(資本準備金含む)/ 2019 年 2月時点
事業内容 :LIMEX 及び LIMEX 製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/

*本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。