バイオ3Dプリンタを用いた、再生医療等製品の開発・製造・販売
2015年2月27日 株式会社サイフューズ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:口石幸治)は、事業会社及びベンチャーキャピタル合わせて12社を割当先とするシリーズB第三者割当増資を実施し、総額約14億円を調達致しました。本増資後の資本金(資本準備金含む)は1,980,600千円となります。今回の資金調達により、国内で販売している研究用バイオ3Dプリンターの海外販売を開始すると共に、当社の再生医療・細胞立体化基盤技術の実用化を加速させます。
【当社概要】
株式会社サイフューズ(以下、当社)は、佐賀大学中山功一教授の九州大学医学部整形外科時代の研究成果である、生きた細胞を立体的に積層する独自技術の実用化を目指して2010年に創業された再生医療ベンチャーです。これまでに独立行政法人科学技術振興機構(JST)及び独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を得ながら研究開発を進めてきました。また2010年より澁谷工業株式会社と細胞塊の積層を自動化するバイオ3Dプリンターの共同開発に着手し、2013年から国内の大学向けに販売を開始しています(販売名:レジェノバ、Regenova)。主な事業モデルはバイオ3Dプリンターの販売、立体組織製品の研究開発、及び立体組織の製造受託です。
【当社技術概要】
当社のプラットフォーム技術では、直径0.5㍉程度の細胞塊を微細な針で串刺しにしながら積層し、細胞塊が融合した段階で針を除去することにより、細胞と細胞由来のコラーゲンからなる弾力性のある組織を作製することができます。この技術を自動化したバイオ3Dプリンターは、3Dデータと材料(細胞塊)を投入すると3次元造形された細胞構造体を出力します。出力された細胞構造体は専用のバイオリアクタ内で数日から数週間の成熟期間を経て目的の強度・機能を発現するようになります。この技術は様々な種類の細胞に応用可能で、従来よりも厚く弾力性に富んだ組織を製造できるので、幅広い疾患領域での再生医療及び創薬研究にブレークスルーをもたらすと期待されます。
【今後の事業展開】
今回の資金調達を受けて人員体制を拡充し、バイオ3DプリンターRegenovaの海外販売を開始するとともに産学連携による研究シーズの一層の拡充を図ります。 また、臨床用の細胞加工施設を立ち上げて全国の大学病院等から組織製造を受託する体制を整備することにより、当社プラットフォーム技術の実用化、普及拡大を図ります。
http://www.cyfusebio.com/
【シリーズB第三者割当先一覧】50音順、()は無限責任組合員
エムスリー株式会社
独立行政法人科学技術振興機構
京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合(日本ベンチャーキャピタル株式会社)
CYBERDYNE株式会社
株式会社JTファイナンシャルサービス
澁谷工業株式会社
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合(株式会社ジャフコ)
DCIハイテク製造業成長支援投資事業有限責任組合(大和企業投資株式会社)
DBJキャピタル投資事業有限責任組合(DBJキャピタル株式会社)
東京都ベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合(大和企業投資株式会社)
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合(ニッセイ・キャピタル株式会社)
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合(三菱UFJキャピタル株式会社)
UTEC2号投資事業有限責任組合(株式会社東京大学エッジキャピタル)
【本件プレスリリースのお問い合わせ先】
株式会社サイフューズ 取締役経営管理部長 鳥居仁
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1東京大学アントレプレナープラザ
TEL: 03-4455-7872
Email: info.jp@cyfusebm.com
以上