ジャパンベンチャーリサーチは、ベンチャー企業支援を目的として未公開ベンチャー企業の成長と資本政策に関するJVRデータベースを作成している。これらのデータは、大…
株式会社ジャパンベンチャーリサーチ(以下JVR、代表取締役会長:北村彰、代表取締役社長:林耕平)は、2011年に国内新興市場に上場したVC投資先企業22社について分析を行い、レポートを作成いたしましたのでお知らせいたします。
2011年に東京AIMを含む国内新興市場へ上場したVC出資先企業は、前年の9社から倍以上の22社へ増加しました。
また、これまでVC投資先企業のIPOは2008年から毎年大きく減少し、2009年と2010年は2年連続で一桁台になるなど厳しい状況が続いていましたが、(第2四半期に3.11の影響を受け一時的に鈍った後)第3四半期と第4四半期は増加をしており、全体に回復基調であることが伺えます。
業種別にみるとバイオ・ヘルスケアが増大し全体の3分の1を占め、また1社ですが環境関連の企業が上場したことなどが特徴です。このバイオ・ヘルスケア系企業と環境関連企業の動向が全体の中央値に大きく影響し、IPO企業の若年化や未公開時の資金調達の増大、VC数の増加など、経年傾向値を変化させています。
全体的には初値PERの低下やIPO時資金調達額の低迷、IPO直前時価総額に対するIPO初値時価総額が2.2倍にとどまるなど厳しい状況が続いています。