大学発新産業創出プログラム(START)大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシステム形成支援

ベンチャー支援国立研究開発法人科学技術振興機構
カテゴリその他
説明大学から生まれる優れた技術シーズの実用化やアントレプレナーシップを有する人材の育成を強力に支援し、コロナ後の社会変革や社会課題解決に繋がる社会的インパクトの大きいスタートアップが持続的に創出される体制を構築することを目指すプログラム。
関連リンクhttps://www.jst.go.jp/start/su-ecosys/index.html

支援先スタートアップ一覧14


スタートアップJVR Industry設立従業員数備考
エンドフォーサイト株式会社医療・ヘルスケア2022/08/22プラットフォーム名:GAP NEXT 採択年度:令和3年度(2021年度) 研究開発課題名:粘膜下層剥離術(ESD)支援マニピュレータ 研究代表者:九州大学 先端医療オープンイノベーションセンター 特任准教授 中楯 龍 概要:本課題では、申請者が開発した先進的な医療機器の社会実装を目的とし、研究期間内に改良開発を行い、その性能向上と事業性評価を行う。開発した医療機器は、軟性内視鏡(胃カメラ)による手術(ESDという)に用いる細径マニピュレータである。従来は曲がらない1本の電気メスしかなかったが、本申請のシーズは従来の電気メスの直径2.5㎜を変えないまま上下左右前後にワイヤ駆動で遠隔操作できる電気メスと把持鉗子を提供し、片手でつまんでもう一方の手で切るという当たり前の手術環境を軟性内視鏡で実現している。
株式会社elleThermo産業・エネルギー2023/02/224プラットフォーム名:Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:熱源に埋めて使う半導体増感型熱利用発電の事業化検証 研究代表者:国立大学法人東京工業大学 物質理工学院 准教授 松下 祥子、 国立大学法人横浜国立大学 工学研究院 准教授 生方 俊 概要:本スタートアップのコア技術、半導体増感型熱利用発電(通称STC)は、室温以上の熱を電力へ変換する技術である。設置温度で化学平衡に到達すると放電が終了するが、スイッチを切ると熱エネルギーを吸収して再放電できるようになる。そのため、屋根の下・壁の中・地下などに埋めたまま、スイッチをオンオフするだけで発電が持続する。室温での1回の放電時間も100分を越え、アスファルトの熱でのBluetooth通信機器の作動が確認できている。 本課題では、このSTCを世界のエネルギー問題のソリューションとすべく、MTA契約によるSTC電池レンタルを通じユーザの声を聴きながらリーンスタートアップを繰り返し、商品化の確度を上げる。
Anylom株式会社医療・ヘルスケア ICT2023/04/01プラットフォーム名:みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(Michinoku Academia Startup Platform:MASP) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:カスタムメイド型骨折用プレートの事業化 研究代表者:国立大学法人東北大学 大学院医学系研究科 准教授 萩原 嘉廣 概要:これまでインプラントメーカーのSEが行っていたプレートデザイン等を、平易な操作で医師自ら短時間で可能とするソフトウエアを提供し、デザイン決定までの期間を大幅に短縮する。また、提携を通じてこれまでの国内製造・物流体制を見直し、デザイン決定後の納入期間を短縮する。以上により、骨折の診断後、5日以内の短納期でカスタムメイド型骨折用プレートを医療現場に届けるシステムの実現を目指す。
株式会社GIFU EXOSOME医療・ヘルスケア2023/03/01プラットフォーム名:Tokai Network for Global Leading Innovation(Tongali) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:生物種を超えたエクソソームの品質規格の策定とエクソソーム高含有食品の開発 研究代表者:国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 竹森 洋 概要:エクソソームは細胞・微生物から放出され、他の細胞機能を調節することで注目を集めている。しかし、その定量は一部の哺乳類でのみ可能で、測定も半日以上の時間を要する。我々は、エクソソームに結合すると蛍光を発する化合物を見出し、生物種を超えて最短10分で定量する技術を構築した。また、エクソソーム品質管理に有用なクロマトシステムや細胞内追跡システムも構築した。加えて、微生物も活用することで食品業界や化粧品業界に止まらず、ワクチン素材や薬物送達技術の開発基盤も構築する。まずは、本技術の普及のための、製品規格(JIS)の必要データを構築する。
スターダムフロウ株式会社消費者向けサービス・販売2023/04/01プラットフォーム名:みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(Michinoku Academia Startup Platform:MASP) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:健康と疾患のあいだ:ケアスタジオにおける新しい連続的運動療法プロトコルの確立と効果検証 研究代表者:国立大学法人東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター 助教 湯田 恵美 概要:本事業ではリハビリ難民問題の解決に寄与し,心身の健康の向上と地域コミュニティへ貢献する目的で,運動器疾患者や高齢者に向けたケアスタジオを提案する.具体的には,①生体計測技術を用いた時系列信号からの異常検知,②健康運動指導士や理学療法士が補助する科学的アプローチに基づく運動療法の確立,③リコメンデーションシステムを用いた入退会自由な空間の創生を軸とした実証研究を行う.高度なセンシング技術と運動療法のプロスタッフによる「安価で安心できるケアスタジオ」を顧客に提供するため,レコメンデーションシステムを用いて運動が必要な時期を報知する.事業は講師派遣費や顧客からの売上を主な収益として運営していく
株式会社enビジネスサービス2023/02/171プラットフォーム名:北海道未来創造スタートアップ育成相互支援ネットワーク(Hokkaido Startup Future Creation development by mutual support networks/HSFC "叡智の力、エイチフォース") 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:DX人材ネットワークによる地域課題のデータ分析と社会人向け教育・人材育成 研究代表者:北海道大学 大学院教育推進機構 高等教育研修センター DX教育連携部門 特任准教授 湧田 雄基 概要:本事業では、地域企業等の課題を対象としたDS(Data Science)活用やDX(Digital Transformation)を提供する。社会のDX化の波に加え、DS・AIの社会人リカレント教育の社会的要請に応える価値提供により事業化を狙う。これに向けた研究開発としては、DS・DX試行と教育を両輪で進め、試行結果を教材化し、企業向けに提供可能なe-Learningや研修として開発を行う。
株式会社Medswell医療・ヘルスケア ICT2023/05/01プラットフォーム名:Peace & Science Innovation Ecosystem(PSI) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:Medical-EdTech(薬剤師学習支援システム) 研究代表者:岡山大学 岡山大学病院 薬剤部 特任助教 牛尾 聡一郎 概要:我々が提案する「Medical-EdTech」(薬剤師学習支援システム)は、シミュレータと苦手領域・性格特性の判定というこれまでにない特徴を有し、疑似症例を活用して不足していた知識・経験を補完する。更にこの学習分析結果をスキル指標とすることで薬局・病院などの臨床現場での人材採用に活用でき、また育成にも利用することで安全な医療の提供に大きく貢献できる。
株式会社サイバコビジネスサービス2023/05/262プラットフォーム名:北海道未来創造スタートアップ育成相互支援ネットワーク(Hokkaido Startup Future Creation development by mutual support networks/HSFC "叡智の力、エイチフォース") 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:サイエンスコミュニケーションで生み出す社会との共創の場 研究代表者:北海道大学 大学院教育推進機構 准教授 奥本 素子 概要:科学技術を社会実装する際には、多様なステークホルダーとの共創が重要だと考えられている。しかし科学技術の幅広い知識をベースに対話を行う、サイエンスコミュニケーターの存在は、十分社会に浸透していない。本提案では、サイエンスコミュニケーターのデータベースサイトを運営し、本サイトに登録したサイエンスコミュニケーターを社会の対話の場に派遣する事業を実装することを目的とする。本研究開発期間においては、企業側、サイエンスコミュニケーター側双方が利用しやすいインターフェイス及び機能について調査し、その調査結果を反映させたデータベースサイトを開発する。
株式会社RealImageコンピューター - ハードウェア2023/04/03プラットフォーム名:京阪神スタートアップ アカデミア・コアリション 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:「ロボット手術」および「立体内視鏡手術」支援用、高画質・広視域な大画面裸眼3Dディスプレイシステムの開発 研究代表者:大阪公立大学 大学院工学研究科 教授 髙橋 秀也 概要:特殊な眼鏡が不要な裸眼3Dディスプレイは、低画質で視域が狭いため普及していない。これらの問題を克服するために、申請者らはアイトラッキング技術を利用して、特殊な眼鏡が不要な高画質・広視域の裸眼3Dディスプレイを開発し、複数の基本特許を取得している。本研究開発課題においては、大画面3Dディスプレイの製造手法とマスク装着時も可能なアイトラッキング技術を確立し、裸眼3Dディスプレイの導入が期待されているロボット手術等の立体内視鏡を用いた手術用に、高画質・広視域で立体内視鏡画像をリアルタイム表示可能なシステムを開発する。開発した技術をもとに、3Dディスプレイにおいて国内で実績のあるメーカー(製造販売担当)との協業により、医療、設計・デザイン、教育、アミューズメント等の分野で市場参入を目指す。
株式会社コクリエビジネスサービス2023/04/011プラットフォーム名:京阪神スタートアップ アカデミア・コアリション 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:構造物の法定点検の課題を解決するコンセプトベースで識別するAIを活用したインフラ点検システムの実現 研究代表者:大阪大学 産業科学研究所(兼)先導的学際研究機構 共創インキュベーションセンター 助教 鶴田 修一 概要:日本のインフラ構造は老朽化が進んでいることに加え、インフラ構造物の定期点検を担う技術者が不足している。現在の定期点検は多くの人手とコストを要する近接目視を基本としているが、その代替手法として期待されているのが、AI画像診断である。本提案のコンセプトベースで識別するAIは、従来のAI技術では実現できなかった、AIの識別指標を可視化することができるため、構造物の健全度診断において、劣化状態に加え、立地や交通量などの環境要因も含めた総合的な判断を行う専門技術者の「暗黙知」を学習したAIを実現できる。これにより、誰でも簡単に専門技術者レベルの定期点検が可能となり、定期点検を行う技術者不足を解消することができる。
株式会社Gush医療・ヘルスケア2023/05/15プラットフォーム名:Peace & Science Innovation Ecosystem(PSI) 採択年度:令和4年度(2022年度) 研究開発課題名:磁界バイアスプローブ方式による高精度ウェアラブルブレインマシンインタフェース 研究代表者:広島市立大学 大学院情報科学研究科 教授 樋脇 治 概要:ブレインマシンインタフェース(BMI)は、人間とコンピュータの間の情報を高速・正確に接続する革新的な技術として期待されている。これまでのBMIでは、全頭に渡り高時間分解能かつ高空間分解能で脳信号を読み取ることはできなかった。本技術シーズは、頭皮上に置いたコイルから発生させた磁界を脳にバイアスする方式の非侵襲型BMI (磁界バイアスプローブ式BMI)であり、非侵襲的に全頭の脳信号を高時空間分解能で読み出すことに世界で初めて成功した。ベンチャーを起業することにより、磁界バイアスプローブ式BMIを事業化し、学術研究・医療・ヘルスケア・エンタメなどの多岐に渡る分野において世界市場に展開する。
株式会社SCMバイオメディカバイオテクノロジー2023/10/01プラットフォーム名:Platform for All Regions of Kyushu & Okinawa for Startup-ecosystem(PARKS) 採択年度:2022年度 研究開発課題名:高活性型ヒトインターロイキン-18変異体を用いた免疫エフェクター細胞培養技術の事業化 研究代表者:国立大学法人長崎大学 先端創薬イノベーションセンター センター長・教授 田中 義正 概要:医薬品開発のメインストリームは、1990年代後半に低分子医薬品から抗体医薬品へ移行したが、今後、さらに細胞医薬品開発の局面に転換すると考えられている。特にがん免疫療法として、免疫エフェクター細胞を中心とする細胞輸注療法が大きな注目を受けている。免疫エフェクター細胞は、インターロイキン-18受容体を高発現しているため、インターロイキン-18で刺激すると、効率的に培養することができる。本事業では、現在、細胞輸注療法を開発している製薬企業や大学病院、さらには、創薬ベンチャーに対して、高活性型ヒトインターロイキン-18を供給することを目的とした事業を展開するための基盤を整備することを目的とする。
株式会社ANRis医療・ヘルスケア2023/09/273Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE) 採択年度:2022年度 研究開発課題名:疾患原因遺伝子における塩基変異特異的siRNAの汎用性拡大と実用化を目指したスタートアップ 研究代表者:国立大学法人東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授 程 久美子 概要:がんや神経変性疾患を含む遺伝性疾患や生活習慣病などでは原因遺伝子に僅か1塩基の変異が起こることで疾患を発症する例が多く知られている。本研究開発の特徴はそのような1塩基変異をもつ遺伝子のみを抑制し正常遺伝子は抑制しないという、これまでにない次世代型のSingle Nucleotide Polymorphism-Distinguishable siRNA(SNPD-siRNA)の汎用性を確認してプラットフォーム技術を確立することであり最終的にはそのスタートアップを目指す。すでにこれまでの研究で細胞レベル、スフェロイド/オルガネラ、一部マウスでSNPD-siRNAの効果が確認できている。本技術は既存薬では治療できないさまざまな疾患に対してファースト・イン・クラスの創薬を実現する
株式会社SEGNOSビジネスサービス2024/02/222プラットフォーム名:GAP NEXT 採択年度:令和3年度(2021年度) 研究開発課題名:がん患者からのリキッドバイオプシーの分離・回収による診断技術 研究代表者:九州大学 先導物質化学研究所 教授 田中 賢 概要:近年、がん診断技術の発展のために、侵襲性の大きい固体生検に代わり血中循環腫瘍細胞(CTC)などの液体生検(リキッドバイオプシー)が注目されている。本研究開発では、血球細胞の粘着を防ぐ抗血栓性を有し、CTCに対する接着性を有する独自の合成高分子を設計する。これにより、ヒト全血中からCTCをラベルフリーで高純度・高効率に分離・回収する技術を開発する。全血の前処理条件、培養・洗浄条件などのプロトコールを作成し、CTC分離・回収キット・研究試薬としての製品展開を目指す。